陥没

モデル表面の陥没

モデルの表面に陥没やくぼんだ領域のように見える変形があることに気が付く場合があります。通常、これらの陥没は造形ヘッドから十分な量の材料が噴射されない場合に発生し、モデルの特定の領域で積層が均一でなくなります。

 

 

考えられる原因と解決策

ノズルの詰まり

特に日頃から定期メンテナンスを行っていない場合、ノズルが部分的または完全に詰まることがあります。これにより、陥没、溝、および表面の品質低下が発生する可能性があります。また、プリントに常に欠陥がある、またはプリントに色が付いていない場合は、ノズルの詰まりが問題であることを示す兆候である可能性があります。

これが原因であるかどうかを最終的に判断するには、パターンテストを実施して、造形ヘッド内のすべてのノズルの状態を確認します。このテストは、プリンタが高品質なモデルを造形できるかどうかを確認できる基本的な検証方法となります。ノズルが詰まっている場合は、このテスト中にストライプが欠落しているのを確認できます。

注:各列の許容値は最大10個の連続するノズルです。この許容値を超えた場合、テストが失敗したと見なされます。

解決策:パターンテストに成功した場合は、次の考えられる原因に進んでください。パターンテストに失敗した場合は、ヘッド最適化ウィザードを実行してください。ウィザードで、交換が必要なヘッド(存在する場合)が示されます。造形ヘッドの交換に関する完全なガイドラインは、ユーザーガイドでご確認いただけます。

予防措置:ノズルの状態を維持し、この問題の発生を防ぐために、造形ジョブを行った後は毎回、造形ヘッドがまだ暖かい(45℃以下)うちにヘッドを清掃するようにしてください。また、オリフィスプレートの定期点検や清掃、ローラーやワイパーの清掃、ウィザードの実行など、当社の他の予防メンテナンスのベストプラクティスも実施してください。詳細についてはユーザーガイドを参照してください。

 

材料フィルターまたはチューブの詰まり

材料フィルターまたはチューブの詰まりが発生すると、適切な量の材料がチューブまたはフィルターから造形ヘッドに流れ出ないため、陥没の原因となります。ヘッド充填エラーが表示される場合、材料フィルターまたはチューブの詰まりが問題の原因であることを示している可能性があります。

解決策:ストラタシスのサービスプロバイダーにお問い合わせください。

予防措置なし。

 

内部応力

内部応力は陥没やひけマークを引き起こす可能性があります これを防ぐには、トレイ設定ダイアログボックスで、[スライス間の一時停止を最短にする]チェックボックスを選択します。

遅延時間を40秒に変更して開始することをお勧めします。ひけマークの防止に効果があった場合は、遅延時間を短縮してみて、結果を確認してください。

ヒント:上記の提案事項に加えて、ノズルが適切に機能していない可能性がある場合には、診断ツールとして動的ノズルテストを実行することもできます。