手動配置
(自動的に配置オプションを使って挿入した場合でも) 造形トレイ上のモデルの位置を変更することができます。モデルの位置を変更するツールについては、トレイ上のモデルを操作する で説明します。
造形トレイ上のモデルの方向は、プリンタによる生成の速度と効率、サポート樹脂が使用される場所と量、およびモデル パーツが光沢仕上げとなるかどうかに影響を及ぼします。従って、モデルを造形トレイに置く方法を決定する際には、以下の配置ルールに従って、さまざまな要素を考えに入れる必要があります。
X-Y-Z ルール
このルールでは、モデルの外形寸法について考えます。
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造形ヘッドは X軸に沿って前後に動くので、Y軸および Z軸に沿った造形時間に比べて、この軸に沿った造形時間は比較的短くなります。このことから、モデルのもっとも長い寸法を X軸方向に置くことを推奨します。 |
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サポート樹脂と接する面は、すべてマット処理になります。 |
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モデルは Z軸方向に 15 ~ 36 ミクロン (造形モードによる) のレイヤーを積み上げて造形されるので、背の高いモデルを造形するには非常に長い時間がかかります。このことから、モデルのもっとも短い寸法を Z軸方向に置くことを推奨します。 |
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造形ヘッドの Y軸方向は約 2 インチ (5 cm) あるので、(Y軸方向が) この寸法より短いモデルは 1 回のパスで造形されます。このことから、モデルの中間の寸法を Y軸方向に置くことを推奨します。 |
高い部分を左側に置くルール
このルールでは、他の注意に従って造形トレイ上に配置した時に、片側が他方より高いモデルについて考えます。
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造形ヘッドは X軸に沿って左から右に動くので、右側に高い部分があると、造形ヘッドがその部分に達するまで、左側から不必要にスキャンする必要が生じます。一方、高い部分が造形トレイの左側にあれば (低い部分の造形が完了した後は) 造形ヘッドはモデルの高い部分までしかスキャンする必要がありません。従って、可能であれば、モデルの高い側を左側に配置する必要があります。 |
以下のルールは、サポート樹脂が造形済みモデルの上部に不要であることを前提としています。
へこみを上側に置くルール
このルールでは、表面にへこみのあるモデルについて考えます。
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可能であれば、表面のへこみ (空洞、ドリル穴など) は上向きに配置する必要があります。 |
細かな造形の表面ルール
このルールでは、1 面の造形が細かいモデル (電話のキーパッド面など) について考えます。
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可能であれば、造形が細かいモデルの面は、上向きに配置する必要があります。このことによって、綺麗な仕上げが得られます。 |
サポート樹脂を避けるルール
このルールでは、少なくとも 1 つの面に大きな穴または空洞が開いているモデル (パイプまたはコンテナ等) について考えます。
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モデルを寝かせた状態であれば造形が非常に速い場合でも、モデルを立てて造形するとメリットが得られる場合があります。サポート樹脂が空洞を充填しないためです。 |