サポート樹脂を取り除く

造形されたモデルが冷えたら、サポート樹脂を取り除く必要があります。サポート樹脂の種類、モデルのサイズ、壊れやすさ、サポート樹脂の量および位置ならびにその他の要因によって、実施方法が異なります。このセクションで説明する方法は、ほとんどのプリントアプリケーションで、モデルから汎用サポート樹脂を削除することを意図します。この情報をガイドとして使用し、モデルを掃除するための方法 (またはそれらの組み合わせ) を調整します。

特別なプリントアプリケーションについては、Stratasys Support Centerのドキュメントを参照するか、Stratasysの3Dプリントエキスパートに相談してください。

利用できるサポート樹脂は以下の 2 種類あります。

SUP705 (FullCure705)、ジェル状のサポート樹脂。
SUP707、一部プリンタに適合する水溶性サポート樹脂。

SUP705 を取り外す

SUP705 (FullCure705) サポート樹脂は、以下の方法を次の順序で使用して、造形モデルから削除できます。

1。 手で
2。 水圧 (適切な洗浄ユニット)
3。 1% 苛性ソーダ溶液 (スムーズな仕上げのために推奨)

手で余分なサポート樹脂を取り除く

保護手袋を着用して、モデル外部の余分なサポート樹脂を割って取り除きます。壊れやすいモデルの場合には、モデルを水に浸けてから爪楊枝、ピンまたは小さなブラシを使用します。

水圧によりサポート樹脂を取り除く

ほとんどのモデルで、高圧のウォーター ジェットを使用してサポート樹脂を取り除くのがもっとも効率的な方法です。適切なシステムの一つが Objet WaterJet 洗浄ユニットです。この機器は、Stratasys から市販されています。

このデバイスを使用してモデルをクリーニングするには、組み込みの防水スリーブを使用してモデルと水を操作します。ポンプは通常の水道水を高圧ジェットに変えます。ワイパーは窓をきれいに保ちます。

高圧水システムを使って壊れやすいモデルを洗浄する場合には、注意します。

苛性ソーダによる SUP705の取り外し

モデルを 1% の苛性ソーダ (水酸化ナトリウム) 溶液に浸けて手の届きにくい場所のサポート樹脂を取り除き、モデルをスムーズで清浄な状態に仕上げます。モデルの壊れやすさおよび取り除かねばならないサポート樹脂の量によりますが、モデルを溶液に浸ける時間は一般的には 30 分から数時間の間です。いずれの場合でも、苛性ソーダ処理の前にはできるだけサポート樹脂を取り除き、その後モデルを十分に (ウォーター ジェットで) すすぐ必要があります。

警告
苛性ソーダによって、化学火傷や瘢痕をおこしたり、失明する場合があります。苛性ソーダは、水と混ぜると発熱し、他の物質を発火させる場合があります。絶対に、苛性ソーダに水を混ぜないでください。溶液を希釈する場合は、必ず水に苛性ソーダを加えます。適切な安全上の予防措置を講じてください。苛性ソーダおよびそこに浸漬したモデルを取り扱う場合は、必ずニトリル手袋を着用してください。

SUP707 を取り外す

SUP705 (水溶性サポート樹脂) は順番に以下の方法を行うことによって造形モデルから取り外すことができます。

渦巻水流処理(適切な洗浄装置で)

4。 1% 苛性ソーダ溶液 (サポート樹脂の痕跡を取り除くために推奨)
5。 15% グリセロール (モデルの壁面強のために推奨)

渦巻き洗浄ユニットによりサポート樹脂を取り除く

造形モデルが渦巻きバスに配置されている場合、水と空気を吐き出すと、サポート樹脂がモデルから取り除かれて溶け出します。適切な洗浄システムの一つが、DT3 CleanStation です。

洗浄サイクルが完了したら、モデルを点検してください。さらに処理が必要な場合、洗浄ユニットの水を取り替えて、洗浄サイクルを繰り返します。

モデルを苛性ソーダに浸ける

モデルを 1% の苛性ソーダ (水酸化ナトリウム) 溶液に浸けて余分なサポート樹脂を取り除き、モデルをスムーズできれいな状態に仕上げます。モデルの壊れやすさおよび取り除かねばならないサポート樹脂の量によりますが、モデルを溶液に浸ける時間は一般的には 3 時間から 8 時間です。浸けた後はモデルを完全にすすぎます。

警告
苛性ソーダによって、化学火傷や瘢痕をおこしたり、失明する場合があります。苛性ソーダは、水と混ぜると発熱し、他の物質を発火させる場合があります。絶対に、苛性ソーダ溶液に水を混ぜないでください。溶液を希釈する場合は、必ず水に苛性ソーダを加えます。適切な安全上の予防措置を講じてください。苛性ソーダおよびそこに浸漬したモデルを取り扱う場合は、必ずニトリル手袋を着用してください。

グリセロールでモデルを強化する

SUP707 サポート樹脂で造形して、上記の方法で造形モデルからサポート樹脂を取り除いたら、モデルの壁面を 15‑パーセントのグリセロール溶液に数分浸けて強化することをお勧めします。

注: この処理後は、モデルをすすがずに、1晩かけて乾燥させてください。

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